2017年にはフリマアプリのメルカリで現行紙幣やチャージ済みの電子マネーが出品されクレジットカードのショッピング枠を現金化する目的での商品売買ということで話題となりました。
この現金の出品者はクレジットカード現金化を業務としている業者ではなく、メルカリで現金を額面よりも高い価格で販売することによって収益を得る目的となる一般の利用者による仕業でしたが、その後、出資法違反の容疑で逮捕されることになったのです。
当然の話ですが、大勢の方が見ることができる最大手のフリマアプリとなるメルカリで現金を出品すれば、「不審な商品の出品」と判断することは難しいことではありません。
そのため結果的にクレジットカード現金化目的での出品ということが発覚し、違法な金利で融資を行ったという出資法違反になりました。
このメルカリでのクレジットカード現金化の手口は愚かな行為ですが、なぜメルカリが利用されたのかといいますと簡単にクレジットカード決済が利用できる点といえるでしょう。
ごく普通に企業に勤務している会社員の方はクレジットカード決済をする端末やショッピングサイトを所有している方はまずおりません。
しかしメルカリでは誰でも簡単にクレジットカード決済や携帯キャリア決済によって商品の売買をできることからそれを悪用し現金化行為をしていたのです。
今ではメルカリでクレカ現金化をしている方はいないと思いますが、こういった簡単にクレジットカード決済をすることができればすぐに現金化の業務を開始することはできるのではないでしょうか?
フリマアプリほど手軽に利用できるわけではありませんが、ネットショップが無料でかんたんに作成できる『BASE』というECサイトをご存知でしょうか?
BASEはメールアドレスや特定商取引法などを入力するだけですぐにネットショップを開設することができるのです。
つまりメルカリのようにこのネットショップBASEでもクレジットカード現金化や携帯キャリア決済での現金化をする方法が実現できるのか検証していきたいと思います。
目次
かんたんにネットショップを開設できるBASEとは?
クレジットカード現金化するために利用されたメルカリは手軽に出品ができるフリマアプリですが、それと比較するとオンラインで商品を販売することができるネットショップの開設というのはちょっとハードルが高い気がするのではないでしょうか?
とはいうものの実際に店舗を借りる必要なく、今では意外と簡単にネットショップを開設することができるのです。
しかしながらカラーミーやショップサーブといったそれなりのECサイトを開設する場合にはある程度の費用がかかるため収益を見込むことができなれば損をすることになるでしょう。
そんなネットショップの開設を無料で5分もあればオープンすることができるのが「BASE」なのです。
BASEでオリジナルのショップを利用している数は現在45万店舗を超え、今後は元SMAPの香取慎吾を起用するテレビでのCMも始まる勢いのあるサービスということは間違いありません。
確かにBASEではかんたんな手続きだけですぐにショップのオーナーとなることはできますが、すべてが無料で利用することができるわけではなく手数料もあります。
BASEを利用する際にかかる手数料
大手総合オンラインショップの楽天市場やAmazonサイトで商品を販売するためには初期登録費用や月額出店料として10万円以上かかり、商品が購入されるごとに売り上げの5%から8%が必要となります。
それと比較するとBASEはショップの開設は無料となりますが、それ以外にはどのような手数料がかかるのでしょうか?
BASEかんたん決済手数料・サービス利用料
オンラインショップでの商品売買では「商品の販売価格」に加え「送料」が必要となります。
つまりBASEでの商品の販売では販売価格に送料を加算した金額が決済する金額となるのです。
BASEでの決済方法は
- クレジットカード払い
- 携帯キャリア決済
- 銀行振り込み
- コンビニ払い
- 後払い
の5つの支払い方法から選択することになり代金引換はありません。
このBASEかんたん決済の手数料は各注文ごとに決済金額の3.6%+40円がかかります。
さらにBASEのサービス利用料として3%がかかり売り上げから差し引かれることになるのです。
2,000円の商品3点で送料が500円かかる場合
▼注文合計金額
2,000*3+500=3,500円
▼BASEかんたん決済手数料計算
6,500円×3.6%+40=294円
▼サービス利用料計算
6,500円×3%=195円
▼注文合計金額-BASEかんたん決済手数料-サービス利用料(振込申請を行っていただける金額)
6,500円-決済手数料294円-サービス利用料195円=6,011円
振込申請時の振込手数料・事務手数料
BASEで販売した商品が購入されれば引き出しが可能な売上金となります。
この売り上げを銀行口座に送金するたには一律250円の振込手数料が売り上げ金から差し引かれることになるのです。
そして2万円以上の売上金の引き出しにはかかりませんが、2万円未満の売上金を引き出す際には事務手数料として振込手数料とは別に500円がかかります。
したがって2万円未満の引き出しには合計で750円が差し引かれることになりますので、なるべくまとまった金額の引き出しのほうが効率的といえるでしょう。
BASEで現金化するために販売する商品
クレジットカード現金化に使用されていたメルカリでは明らかに不可解な商品の出品となる
- 現行紙幣
- チャージ済み電子マネー
- パチンコの特殊景品
といったような現金化目的と判断されるものでした。
当然ながらこのような商品をBASEで販売すればすぐに出品は取り消されアカウントは凍結されてしまうでしょう。
ちなみにBASEで販売が禁止されている商品は
会員は、本サービスの利用にあたり、以下の商品を登録してはなりません。
- 1.覚せい剤、麻薬、向精神薬、大麻、あへん、毒物、劇物等の禁制品
- 2.大麻種子、合法ハーブ(脱法ハーブ)、合法ドラッグ(脱法ドラッグ)に関連する商品等
- 3.銃砲、刀剣類、武器、火薬類、化学兵器等
- 4.アダルトビデオ、DVD、ヌード写真、アダルトグッズ、ゲーム等、18歳未満の青少年への販売を制限する情報やその他性風俗、アダルトに関する商品全般
- 5.わいせつ物、児童ポルノに関連する商品等
- 6.使用済み下着、制服等
- 7.売春、児童売春
- 8.賭博、富くじに関連する商品等
- 9.無限連鎖講、マルチ商法に関連する商品等
- 10.たばこ
- 11.偽造通貨、公文書(免許証、旅券等含む)、会員権、文書、電磁的記録等の商品
- 12.銀行口座等
- 13.商品券、プリペイドカード、印紙、切手、回数券、その他の有価証券等の金券類(ただし、当社から事前に販売許可を得ているものに関しては販売を認めます。)
- 14.偽ブランド品、模造品・海賊版(違法コピー商品等)
- 15.マジコン、パンドラバッテリー等の違法コピーを助長させる機器または関連商品
- 16.窃盗、強盗、詐欺、恐喝、横領、背任その他犯罪により入手した商品
- 17.エアガン、スタンガン、催涙スプレー、法令により携行を禁止された刃物、盗聴器、超小型カメラ、赤外線カメラ等犯罪に使用される恐れがある商品
- 18.特許権、実用新案権、意匠権、商標権、著作権、肖像権等第三者の知的財産権を侵害する商品等
- 19.コンピュータウィルスを含むソフトウェア、コピープロテクトを権限なく解除したデジタルコンテンツ、又はコピープロテクトを回避する等の方法を教示するようなもの
- 20.ゲーム等におけるキャラクター、アイテム、ゲーム内仮想通貨等のデータ等(いわゆるリアルマネートレーディング)
- 21.ビットコイン(Bitcoin)、モナコイン(Monacoin)、リップル(Ripple)等の暗号通貨
- 22.身体機能検査キット、医療機器(医療用具)、医薬品、また国内で販売が禁止されている医薬品 ※ただし、薬事法上の高度管理医療機器の販売業許可を得ている商品で当社から事前に販売許可を得ているものに関しては販売を認めます。
- 23.人体及び人体の一部
- 24.動物の生体及び生体の一部、昆虫等の生物
- 25.個人情報、営業秘密その他一般に公開されていない情報
- 26.販売に際して法律で義務付けられている許認可、免許、資格等の条件を満たしていない商品
- 27.公序良俗に違反する商品
- 28.その他取引することが法令(特定商取引に関する法律、銃砲刀剣類所持等取締法、麻薬及び向精神薬取締法、ワシントン条約、その他関連条約等あらゆる法令を含む)に違反する商品
- 29.その他、当社が適切ではないと判断した商品
となっています。
ではどのような商品であれば問題なく販売することができるのかといいますと、ある程度価値の判断するのが困難となるハンドメイドの家具やアクセサリーであればそれなりの金額であっても販売することができるでしょう。
BASEのガイドラインでは商品券やギフトカードなどの金券類の販売は禁止されていますが、無形商品の販売は禁止されていないためデジタルコードやテンプレート素材などでも販売することが可能です。
ひとつのショップで様々なジャンルの商品を販売するのではなく、ショップのテーマに沿った商品の販売を複数行うことによってよりリアリティのあるネットショップになることは間違いありません。
BASEで商品を販売するクレジットカード現金化のメリット
BASEは簡単にネットショップを作成することができるサービスであり、購入者はクレジットカード決済で買い物をすることができます。
したがってメルカリのようにBASEで商品をクレジットカード決済で購入してもらうことによってキャッシュバック特典として現金をプレゼントすればクレカ現金化に利用することができるでしょう。
一般的なキャッシュバック方式でのクレカ現金化の場合、本人確認の際にクレジットカード情報の提示を求められることになりますが、BASEでのかんたん決済を使用することによって指定した商品を購入するだけでクレジットカードを提示することなく現金化することができます。
つまり購入者にとってもBASEの決済であれば安心してショッピング枠を現金化することができるのです。
クレカ現金化だけではなくキャリア決済や後払い決済も可能
BASEでの現金化はクレジットカードのショッピング枠だけではありません。
なぜならBASEでの支払い方法はキャリア決済や後払いにも対応しているため様々な現金化に利用することができるのです。
今現在ではクレジットカードのショッピング枠現金化や携帯キャリア決済現金化は知られるようになりましたが、後払い決済での現金化はこれからのサービスといえるでしょう。
クレジットカード現金化はクレジットカードを持っている方だけが利用できるサービスですが、スマホだけで利用可能なキャリア決済現金化のニーズは増加しています。
そして次にくるのは「後払い決済の現金化」と予想されますが、現段階では実装しているところはありません。
しかしながら最近ではキャリア決済現金化も規制されつつあり、今後は後払い決済での現金化が脚光を浴びることは間違いないでしょう。