インターネットサービスは現在では欠かす事のできないとても利便性の高いサービスとして多くの方が毎日利用しているのではないでしょうか?
これまではアナログな方法で行っていたことも、インターネットを介すことによって遠く離れた場所でも瞬時に取引することが可能になりました。
確かにインターネットの有用性は高いものであり、今後も利用され続けていくことは間違いありませんが優れた利便性の裏側に潜むリスクも少なからずあります。
インターネットサービスの代表的な存在ともいえるのが、オンラインで買い物ができるネットショッピングであり今では多くの方がスマホやパソコンからネットショッピングを利用しているのではないでしょうか。
基本的にネットショッピングを利用する場合には
- 氏名
- 住所
- 電話番号
- メールアドレス
といった個人情報を入力する必要があります。
買い物代金の支払いが現金振込やコンビニ払いであればそれ以上の情報を必要ありませんが、多くの方がクレジットカードで決済をしており、当然ながらクレジットカード情報を入力しなければなりません。
クレジットカードでのネットショッピングは余計な手数料もなく利用できるため多数の方が利用しています。
ではもしそのネットショップを運営する企業がサイバー攻撃に遭い、個人情報やクレジットカード情報が流出してしまった場合にはどのような危険性があるのでしょうか?
目次
クレジットカード情報が流出し不正に使用されるリスク
毎月のクレジットカード会社からの明細のなかに身に覚えのない決済があり、不正にクレジットカードが使用されるケースは現在でも少なくありません。
近年のクレジットカードの不正利用ではクレジットカードがなくても決済が可能なオンラインでの決済で使用されるケースがほとんどとなっており、これまでのように店舗での買い物の支払いという事例は少なくなりました。
したがってこのクレジットカードの不正使用でもインターネットサービスが普及したことによって進化しつつあるのです。
ネットショッピングでのクレジットカード決済に必要な情報は
- クレジットカード番号
- クレジットカードの有効期限
- 名義人の氏名
- セキュリティコード
となりますが、この情報はすべてクレジットカードに記載されている内容となります。
つまりクレジットカード本体がなくてもクレジットカードにある情報だけで買い物をすることが可能なのです。
したがって手元がクレジットカードがあるにも関わらずネットで決済が行われ身に覚えのない請求だけが届くことになります。
当然ながらクレジットカード会社も不審な決済にはセキュリティ対策によって決済が下りないように制限がかかりますが、最近の手口としては少額の決済が中心となりつつありセキュリティを回避され被害が続いているのです。
クレジットカード情報が漏洩することを阻止することは困難
自分のクレジットカードが不正に利用されないためには何らかのセキュリティ対策が必要といえるでしょう。
ただ、昔とは異なり今はさまざまな場所でクレジットカード情報が漏洩し流出してしまう可能性があるのです。
つい先日にもNHKの放送受信料をクレジットカード払いしていた利用者の情報を紛失したことが発覚しました。
このNHKが紛失した個人情報の内容は
- クレジットカード番号
- 有効期限
- 氏名
- 住所
- 電話番号
- メールアドレス
といったものであり、どこかで不正に利用される可能性もあります。
こういった重要なはずの個人情報を紛失してしまうケースはごく稀にしかありませんが、悪意のある業者の手口としては
- ハッキングなどのサイバー攻撃
- 企業内部からの流出
- フィッシング詐欺などによる入手
といったようなケースは増加傾向にあり、クレジットカードを全く使用しない以外は情報の漏洩を阻止することは難しいのです。
現金化業者など不審なショップでのクレジットカード決済は危険
クレジットカード情報の漏洩は原則的にどこかでクレジットカードを使用しない限り問題はありません。
したがってどこかでクレジットカードを決済する際やクレジットカードを提示した時点で情報が流出してしまう可能性があるのです。
これまでクレジットカードのショッピング枠を現金化した経験がある方はわかると思いますが、現金化を利用するための手順の中には「クレジットカードの表面と裏面を撮影し、画像をメールに添付して送信する」といった内容があったのではないでしょうか?
オンラインでのクレジットカード現金化は大半が現金化業者が運営するECサイトでの商品購入となります。
通常のネットショッピングでは商品購入手続きの際にクレジットカード情報を入力し決済することになりますが、現金化業者ではクレジットカード情報を入力するのではなくクレジットカードの画像の提示を求められることになるのです。
この現金化業者がクレジットカードの画像を確認する理由としては本人名義のクレジットカードを使用するという不正利用の防止となりますが、決済するためのクレジットカード情報を公開することになります。
では通常のネットショッピングでのクレジットカード決済とどのように異なるのかといいますと、オンラインでのカード決済は決済代行会社によってクレジットカードを決済することになり商品を購入するネットショップはクレジットカード情報は公開されません。
つまり商品の購入をキャンセルする際にも決済代行会社にキャンセルの手続きを行いカード決済をキャンセルする仕組みとなっています。
ところがクレジットカード現金化では送られてきたクレジットカード情報を元に現金化業者が決済の手続きをすることになるのです。
そのためにもクレジットカード情報を提示することになるのですが、実はこれはクレジットカード情報が漏洩する可能性のある非常に危険な行為となります。
オンライン決済による現金化の情報漏洩
カードでお金の看板の店舗型現金化業者では指定した商品の買取となるためクレジットカードを情報を伝えることなく現金化することはできますが、オンラインでの現金化サイトの大半がクレジットカードを提示しなければ現金化することはできません。
インターネットで取引が可能なクレジットカード現金化はとても便利ではありますが、実は不透明な部分が多くあります。
ほとんどの現金化業者は会社概要に記載してある所在地はデタラメなものであり、本当の住所を記載しているところはほとんどありません。
したがってどこで営業しているかわからない相手とお金の取引をすることになるのです。
たとえば悪質な現金化業者に申し込んでしまいクレジットカード決済をしたのにも関わらずお金が振り込まれないというトラブルに遭ってしまったとします。
その後、サイトは閉鎖され電話番号も使用できなくなり詐欺の被害に遭ってしまいました。
すぐに警察に相談に行ってみたところ、「騙されたことはわかりましたが、相手の情報が何もなければどうすることもできません」とあしらわれてしまったのです。
よく考えれば確かに何の情報もない相手を捜査する方法などないでしょう。
したがって決済した金額は諦めたのですが、その数ヵ月後にさらに身に覚えのない請求がありました。
これはおそらく現金化業者がどこかにクレジットカード情報を流し不正な決済が行われたのです。
現金化業者は健全な営業をしている優良店もありますが、それだけではなく悪質な業者も少なくありません。
特にクレジットカード情報という重要な情報を伝える必要があるため、不審な業者との取引は非常に危険といえるでしょう。
個人レベルでの不正利用に対するセキュリティ対策は必要ですが、特にクレジットカード現金化する際には十分注意しなければなりません。