ネットショップなどで買い物の支払いをする際にお金とクレジットカードのどちらかで支払いを選択することができます。

 

ほとんどのネットショップではクレジットカード決済に対応していますが、なかには現金でしか支払うことができないショップもあります。

 

人通りの多い市街地には金券類の売買を業務とする金券ショップがあり不要な商品券やビール券を換金するなどに活用されています。

 

金券ショップでは金券類の買取だけではなく販売もしており、正規販売店では額面と同じ価格で販売されているギフトカードなどの金券類を格安で購入することができるのです。

 

日本全国どこの金券ショップでもクレジットカード決済が可能なお店はありません。

 

なぜ金券ショップという業種ではクレジットカードが使用できないのでしょうか?

 

クレジットカードでの金券類の購入は禁止されている?

古物営業法

この金券ショップという業種は各都道府県の公安委員会による古物商の許可が必要となる商売であり、リサイクルショップや中古車屋などと同じ古物の売買業務となります。

 

そのため古物営業法に基づき金券ショップの業務を行っています。

 

クレジットカード決済ができない理由は古物営業法によりクレジットカードによる金券類の売買は禁止事項となるのでしょうか?

 

その答えはといいますと、古物営業法ではクレジットカードでの販売を禁止している内容はありません

 

そのため大手リサイクルショップや中古車販売店でも店によってはクレジットカード決済が可能なお店もあります。

 

クレジットカード会社の会員規約

クレジットカードでは商品券の購入はできないというのが常識となっています。

 

そのためクレジットカード決済の可否を判断するクレジットカード会社が金券ショップでの購入を許可することはないのでしょうか?

 

こちらの理由に関しては実際にクレジットカード決済可能な金券ショップが存在しないため真偽を確かめることはできません。

 

クレジットカードですべての金券類の購入ができないのであればクレジットカード会社が認めていないことになりますが新幹線の回数券やコンサートのチケットはクレジットカードで購入することができます。

 

そのためクレジットカード会社が金券ショップでの決済を禁じている訳ではありません

 

金券ショップがカード決済を導入しない本当の理由

 

いくつもの要因を検証しましたが、金券ショップは何かの影響によってクレジットカード決済ができなくなっている訳ではないことがわかりました。

 

つまりクレジットカード決済が「できない」のではなく「しない」という選択をしていることになります。

 

なぜ金券ショップはクレジットカード決済を導入しないのかといいますと、単純な理由があったのです。

 

金券ショップという商売は金券類を安く仕入れ利益を上乗せし販売するシンプルなビジネスです。

 

そのため加工するための機械や特殊な技術が必要な商売ではありません。

 

必要なのは立地条件の良い店舗と取引をする顧客がいれば成り立つのです。

 

例えば1万円分の商品券を9,300円で買い取り店頭で9,500円で販売し200円の利益がでます。

 

金券ショップは薄利多売な商売ということからクレジットカード決済を導入することができないのです。

クレジットカード決済をするために必要な決済ライン

クレジットカード決済を行うためには決済代行会社と契約し決済ラインを導入することができます。

 

決済代行会社は無料で決済サービスを提供している訳ではなく有料のサービスです。

 

  • 契約した際に発生する初期費用
  • 月々の月額使用料
  • 決済ごとにかかる決済手数料

といった費用がかかります。

 

この中で大きな割合を占めるのがクレジットカードの決済金額に対し3%から6%となる決済手数料です。

 

つまり現金での購入よりもクレジットカードで購入されると実質数%利益が減少することになるのです。

金券ショップの利幅

金券ショップでは商品券やギフトカードなどの金券類以外にも新幹線の回数券やコンサートのチケット・遊園地の入場券も取り扱っています。

 

商品によって利幅は異なってきますが1%から4%程度しかない極端に利益率の低い商売となります。

 

そのため相当数の取引を行って運営が成り立つ商売なのです。

 

従ってクレジットカード決済をするためには決済手数料がかかるため利幅の薄い金券ショップという商売には適しません。

 

決済手数料は厄介な存在という見解

 

現金でしか支払いができないよりもクレジットカードや電子マネーなどが使えるお店の方が便利なのはいうまでもありません。

 

そのため多くのショップではクレジットカードの決済ラインや電子マネーの決済端末を導入し利便性の向上を図っています。

 

お店からすれば手数料がかかるクレジットカードで払うよりも現金の方があり難いのは当然のことです。

 

そうなりますと同じ商品を販売するのに現金よりもクレジットカード払いの方が高い価格で販売すれば採算は取れることになりますが、これは決済代行会社との規約違反になる行為です。

 

現金とクレジットカードの販売価格やサービス内容に差をつけることを禁じています。

 

そのためクレジットカード払いの決済手数料はお店の負担となるのです。

 

クレジットカード現金化での決済手数料

キャッシュバック特典付き商品を販売する現金化業者はネットショップを運営しており、そこでクレジットカード決済をすることになります。

 

そのためキャッシュバックによる現金化でも決済手数料は発生するのです。

 

一般的なお店やネットショップではクレジットカード払いで購入しても現金との差はありませんが、クレジットカード現金化では決済手数料を利用者の負担となる業者がほとんどとなっております。

 

そのため現金化のホームページに表記されている換金率以外にかかる手数料として差し引かれ思っていた金額よりも少ないことからトラブルに発展するケースもあります。