世の中には大勢の人の目につく場所には「広告」があります。
広告と言えばテレビのコマーシャルや新聞の折り込みチラシを思い浮かべる方が多いかと思いますがそれだけではなく、
- ビルの屋上の看板
- 電車の中吊り広告
- 大型トラックの荷台
などあらゆる場所に企業やサービスの宣伝をするメディア媒体があります。
そんな現在の多様化した広告の一つに電信柱やフェンスなどに括り付けられたカードでお金の看板があります。
このステ看板はクレジットカードのショッピング枠現金化を宣伝するための広告です。
数年間に比べればこのカードでお金の看板は少なくはなりましたが現在でも街中にはこのようなステ看板を見かけることはあります。
カードでお金の広告はステ看板だけではありません。新聞の三行広告や雑誌の裏表紙などちょっとした場所に掲載されていました。
しかし現在ではこのような場所にもカードでお金の広告を見かけることはなくなったのです。
現金化業者の摘発と同時に広告の排除
それまでクレジットカードのショッピング枠を現金化する行為に違法性はなくどこにでも広告を掲載することができました。
しかしキャッシュバック方式の現金化業者が逮捕されたことによりクレジットカード現金化は違法化され広告に掲載するための審査に通らないようになってしまったのです。
広告を出せなければ運営を続けることはできず廃業せざるを得なくなります。
しかしクレジットカード現金化の広告はこれだけではありません。大半の現金化業者はインターネットによる広告をメインとして営業していたからです。
この当時はキャッシュバックによる現金化がピークを迎えておりインターネット上で営業する業者の数は300社以上とも言われていました。
そのため社会問題化しつつあったクレジとカード現金化が違法と判断されたことにより取り締まる立場にある警察や関係省庁はインターネットによる広告も認めることはありません。
そのためクレジットカード現金化のネット広告を削除するよう現金化のホームページを管理しているレンタルサーバー停止要請を発令し全ての現金化業者に勧告したのです。
これにより撤退した現金化業者もありますが半数以上は相変わらず営業を続けました。
その理由はこれまで合法とされていた業種が突然違法化されてもすぐには辞めることはできないからです。
結果的にほとんどの業者は削除命令に従うことなく営業を続けていったのです。
現在のクレジットカード現金化の広告
クレジットカード現金化は実質的な高金利での融資を行うヤミ金融という認識がありますが現在でもその印象は払拭されることなく続いています。
しかし今もなお現金化業者が営業を続けることができるのは広告を掲載し集客することができるからです。
おそらく現在でも現金化業者のホームページには違法な広告としてサイト閉鎖を求めるような内容の連絡が伝達されているとは思いますがそれに屈することはなく営業を辞めることはないでしょう。
なぜなら多くの現金化業者の認識としてはクレジットカード現金化の広告は禁止されているが違法行為ではないと認識しているからです。
確かに過去にキャッシュバックによる現金化が逮捕され有罪判決を受けた紛れもない事実はあります。
しかしすべてのクレジットカード現金化に被害届が提出され違法行為と判断するには至らないのが現状なのです。
仮にクレジットカード現金化は貸金業に該当したとします。金銭の貸借は貸金業者だけでは成立することはなく債務者があってのことです。
つまり現金化業者から実質的な高金利の融資を申し込んでいるのは利用者であって無理矢理ショッピング枠を現金化されている訳ではないのです。
そのためクレジットカード現金化が一方的に悪と判断することは疑問が残る点があります。そのためクレジットカード現金化の広告を抑制する予防策のみが実施されているのではないでしょうか。