クレジットカードは買い物をするため使用するのが本来の使用方法です。

 

従ってネットショッピングやレストランなどでの支払いをクレジットカード決済で支払うのは日常的にある光景となっています。

 

ではカードでお金の看板のお店でショッピング枠を現金化する行為も同様にクレジットカードで買い物をすることになりますが、これも問題のないクレジットカードの使用方法となるのでしょうか?

 

カードでお金のお店で指定される商品

都内のターミナル駅周辺には「カードでお金」や「ショッピング枠を即日現金化」などと書かれた看板やのぼりを立て営業を行っているクレジットカード現金化の元祖ともいえる店舗があります。
こういったお店でクレジットカードのショッピング枠をお金に換金することができるのですが、どのような商品をクレジットカードで購入し換金するのでしょうか?
数年前までは家電製品や貴金属類など換金性のある商品をいくつも取り扱っていましたが、現在ではどこの現金化業者でも決められた商品を購入するよう指示されます。
その現金化業者が換金するために指定する商品とは新幹線の回数券が定番となっています。

 

つまりカードでお金がターミナル駅周辺にある理由というのはJRの駅に併設されているみどりの窓口で新幹線の回数券を購入しに行かせるためにアクセスの良い場所に店舗を構えているのです。

 

カードでお金でショッピング枠現金化をする流れは、

  1. 現金化業者の店舗へ行きお申込み及び購入する商品を指定されます。
  2. 最寄駅のみどりの窓口で指定された新幹線の回数券をクレジットカードで購入します。
  3. 現金化の店舗に戻り新幹線の回数券を買い取りしてもらうことで現金化されます。
  4. その後、使用したクレジットカードに支払いをすることになります。

これがカードでお金で現金化される手順です。

しかしこの流れを頻繁に行うことは問題ないのでしょうか?

換金性の高い商品を購入する危険性

クレジットカードは買い物の代金を一時的に立て替えて支払い後に請求することになります。利用者がこのクレジットカードの支払いが困難になればクレジットカードを持つ資格はないことになります。

 

そのためクレジットカード会社は利用規約の中で禁止事項を設け円滑にクレジットカードを使用することを推奨しているのです。

 

各クレジットカード会社によって利用規約の内容は異なりますが、換金目的によるクレジットカードの使用を禁じる内容は共通して記載されています。

 

つまりカードでお金の店舗で指定された新幹線の回数券をクレジットカードで購入し換金する行為は利用規約違反になってしまうのです。

 

ただこの利用規約違反は換金目的での使用が発覚した場合のことであり、クレジットカードで新幹線の回数券を購入することを禁止している訳ではありません。

 

そのためこのカードでお金のショッピング枠現金化という商売が成り立っているのです。

 

頻繁に地方へ出張する方が度々、新幹線の回数券を購入しにくることは不自然なことではありません。

 

しかし一度にショッピング枠残高ギリギリまでの使用や毎日のように換金性の高い新幹線の回数券を購入する行為は明らかに不審な行動と捉えられます。

 

クレジットカード会社側としても新幹線の回数券が金券ショップで高価買取が可能なことは当然把握しています。

 

そのためクレジットカードで購入できる商品ではありますが要注意とされる商品でもあるのです。

 

ではクレジットカード現金化し換金目的での不正使用が発覚してしまうとどうなってしまうのでしょうか?

現金化行為が発覚したクレジットカード会社の措置

クレジットカード会社としては所有者はお客様であり神様でもあります。

 

そのため顧客を失うことは利益を失うことに繋がることになります。従って例え利用規約違反が発覚したとしても何かの措置を下すことは行使したくはない行為です。

 

しかしクレジットカード現金化は利用規約違反であり認めるべき行為ではありません。

 

そのためやむを得ず利用規約違反としてクレジットカードの利用停止や制限をかけることも実際にあるのです。

 

ほとんどのケースでは一時的な利用停止ではなく、クレジットカード会員の剥奪や強制退会といったクレジットカードを失う処分となり残債を一括請求されることになります。

 

ショッピング枠現金化に対し各クレジットカード会社のホームページではこのような注意喚起を促しておりますが、実際にこれが行使されるのはごく稀なケースというのが現状です。

 

なぜならクレジットカード会社は顧客を手放したくないという点だけではなく現金化によりクレジットカードの使用促進や返済に困った債務者が円滑に支払いする手段としても活用されていることになります。

 

従ってクレジットカード会社は現金化行為を表面上では禁止しているのでが、実際には黙認している部分もあるのです。

 

そのためショッピング枠を現金化してクレジットカードが利用停止になるリスクはゼロではありませんが、心配するほどのことではない些細なことということになります。